「おごり一掃」「信頼回復」…入社式、再生託す(読売新聞)

 新年度がスタートした1日、各地の企業や官公庁で入社式や入庁式が行われた。

 歴代社長の刑事責任が問われることになったJR西日本や、迷走する政権に翻弄(ほんろう)される日本郵政……。逆風の中、企業や省庁のトップは再出発を誓い、新人は社会人としての一歩を踏み出した。

 JR福知山線脱線事故をめぐり先月26日、検察審査会の議決で元社長3人が刑事責任を問われることになったJR西日本。大阪市の本社で開かれた入社式で、佐々木隆之社長(63)は、「事故の悲惨さや安全の大切さを感じ取り、事故を起こさないという決意を抱いてほしい」と新入社員980人に呼びかけた。

 式の冒頭、事故で亡くなった乗客106人の冥福を祈り、黙とう。総合職の新入社員の葛西真志さん(25)は式の終了後、「しっかり業務をこなして、信頼回復に努めたい」と誓った。

 郵政改革法案を巡り政治の迷走が続いた日本郵政グループでは、総数約3650人に上る新入社員が各地で入社式に臨んだ。東京・霞が関の日本郵政本社では、斎藤次郎社長(74)が総合職で入社した13人に辞令を手渡し、「私たちは国民一人ひとりの信頼を取り戻すために一層心を砕いていかなければならない」と激励。新入社員の池辺恭平さん(22)は「影響の大きい仕事だと責任を感じる」と緊張した様子だった。

 一方、東京・霞が関の省庁では、政権交代後、初めての春を迎えた。厚生労働省の入省式では、長妻厚労相が新人101人を前に、「厚労省再生元年の原動力になってほしい」と激励。長妻氏は「おごりの一掃」を新年度の目標に掲げ、「皆様は入ったばかりで、当然おごりはないと思うが、省全体にそういうことがあってはならない」と、全職員向けともとれる言葉も飛び出した。

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群馬県警で新発売“パトカーだるま”人気(産経新聞)

 群馬県警本部の売店で今月、「県警だるま」が発売され、1カ月弱で300個以上が売れる人気商品となっている。店員の女性は「一般の人がこんなに店に来るのは、初めて」と話している。

 県警だるまはパトカーをイメージし、胴体が白と黒の2色、頭頂部が赤色灯を模した赤色。全国有数のだるまの産地、同県高崎市の業者が製造した。県警厚生課では「玄関や店頭に置くことで、空き巣対策にもつながれば」と期待を寄せる。

 タオルやカップなどの人気商品として知られる警視庁のマスコット「ピーポくん」グッズをはじめ、全国で趣向が凝らされる警察関連商品。犯罪に“にらみ”を利かせる県警だるまは、800円。新キャラクターとしてどこまで支持を伸ばせるか。

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「騒音増す」シュワブ地主ら契約更新拒否の意向(読売新聞)

 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で、米軍キャンプ・シュワブ(名護市など)の地主らでつくる「名護市軍用地等地主会」の会合が27日、同市辺野古区で開かれた。

 地主らは、シュワブ陸上部が移設先候補とされたことについて、「集落の騒音が増す陸上部案には反対」とし、軍用地の賃貸借契約の更新を拒否する姿勢を示した。

 契約更新は20年に1度で、現在の契約期限は2012年5月。

 辺野古区と周辺2区はシュワブ内に区有地を持っており、三つの区は区有地の契約更新も拒否することで意思統一しているという。

 ただ、特別措置法の規定で地主らが更新しなくても国は軍用地を強制使用できる。

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首相、生方氏留任は「幹事長が判断した。良かった」(産経新聞)

【鳩山ぶら下がり】(23日夜)

 鳩山由紀夫首相は23日夜、民主党の生方幸夫副幹事長が一転、続投となったことについて、「小沢(一郎)幹事長が判断した。考えられての末の結論だ。党のなかでしっかりと議論することになるわけだから、良かったんじゃないか」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 【普天間移設】

 −−今日、普天間問題で関係閣僚会議が行われる。協議内容は一切公開しないと。3月末までに政府案をまとめるということだが、今日は何を指示して、何を決めるのか

 「今日はすりあわせですよ。基本はね。今まで、それぞれ平野(博文)官房長官を中心として議論をして、かなり、いろんな提案をいただいている。それをすりあわせていきながら、政府案を作り上げていく。その一つのプロセスとして、今日、5大臣の会合を行うということでありまして、基本的にはまだ、すりあわせをする段階ですから、その場で結論がでるということではありません。ま、3月いっぱいまでには、政府案をつくるという、そのプロセスの一つだとご理解を願いたい」

 −−関連で、参院の予算委で有事が起きた場合などに、普天間が全部なくてもいいという趣旨の発言をして、全面返還をしない可能性に言及されたが、その真意を

 「すべてをゼロベースで考えているということであります。一番大事なことは、普天間のいわゆる危険性を除去する。そして、騒音対策をしっかり講じる。これが目的でしたから、その目的は果たす必要があるということは申し上げました。そのうえで、ゼロベースでいろんなことを考えている中の一つでありまして、そのことを決めたとか、いうことではありません」

 −−基地が残ることもあるのか

 「ゼロベースで考えているということですから、ゼロベースは、すべて辺野古も含めて、当然、その選択肢の中にはあるわけです。あるいは、あったわけですから、それを全体の中で、最終的にしっかりとしたものにまとめていく。そのプロセスの一つであるということです」

 【生方氏留任】

 −−首相もその言動に批判的だった生方議員が、一転、副幹事長職に留任した。党代表として決定に指示を出したのか。内閣支持率が低下するなかで、世論を踏まえて判断を変えたという理解でよいか

 「うん。それは小沢幹事長が判断をしたわけです。副幹事長人事はすべて幹事長が行うということであります。したがって、いろいろと幹事長も考えられての末の結論だったと思っておりまして、私はそのことで、言論で、当然、その内容に対して、批判もすなわち、外に向けて批判をされて、党の中では必ずしも十分にはなかったということを申し上げたわけであります。むしろ、党のなかでしっかりと議論をするということになるわけですから、むしろ、良かったんじゃないかなと思ってます」

 【小林議員の進退】

 −−小林千代美議員の件だが、首相は今朝、「幹部と協議をする必要がある」と述べたが、小沢幹事長に指示をしたか。小沢幹事長は先ほどの会見で、「幹部間での協議はしない」といった。首相は対処すると言ったが、何らかの処分が必要だと考えての発言か

 「私はこの件で小沢幹事長には、電話をいたしました。そこで、小沢幹事長とのなかで、『これは北海道のことだ』ということでありますから、道連の代表であります、三井(弁雄・国対委員長代理)くんとよく相談をするということになり、三井代表を呼びまして、『自分にこのことはしばらく任せてくれ』と。三井代表の言葉もあり、三井代表が小林千代美議員とも頻繁にも会ってますから、彼女のこういった問題は本人の判断が優先されるべきだと思っておりますが、そのなかで、代表としての三井道連代表が、彼女の意向をうかがいながら、そして、彼女に対するある意味での最終的な判断を彼女自身に求めていくということになろうかと思います」

 【官房機密費公開】

 −−官房機密費はいつごろの公開を念頭におき、経費のチェックをどのように行うつもりか。また、機密性が高い経費もすべて公開するということでよいのか

 「まず、これは平野官房長官と相談してますけれども、すなわち、すべての使い途に関して、これを記録にとどめておく。いつということは、まだ決めてはおりません。適当な年限がたった後に、国民の皆さんに公開をするということに致したい。当然、これはある意味での国家機密というか、大変重要なことにこそ使うべき、すなわち、国益に資するために使われるべきでありますから、すぐに、公開をされて然るべきだとも思わない。したがって、然るべき年限を経た後に、国民の皆さんに公開をするということにしたいと思っています」

 「これは今まで何もやってなかった。前政権はすなわち、官房長官からどこにいくかということは、一切記録にとどめてない。これがやはり、大変大きな問題だと思っています。これからはすべて記録にとどめるということを指示もしましたし、そのようになろうかと思っています」

 −−確認だが、誰がチェックすると想定か

 「うん。チェックするというのは、すなわち、すべての人に対してチェックするというか、すべての使途を記録にとどめておくという意味です」

 −−長官が?

 「そうです。それを、適当なタイミングのなかで、国民の皆さんに公開をするということに徹したい」

 【小林議員の進退】

 −−小林千代美議員のことだが

 「うん?」

 −−小林千代美議員でご本人の判断に任せると。三井代表に一任したという話だが、小林議員は離党も議員辞職もしないということだが、その対応で納得か

 「うん。国民の皆様方が、それをどのように判断するかということも、やはり、念頭に置く必要があろうかと思いますが、今、それも含めて、三井代表が小林千代美議員との間の接触で、判断をすると。基本的にはご本人の判断ではありますが、そのようなやり方で決めていこうということに致しました」

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非核三原則見直しを 岡田外相への質問(産経新聞)

 【高橋昌之のとっておき】

 外務省の「密約」問題に関する有識者委員会が9日、岡田克也外相に報告書を提出し、4つの密約とされたもののうち3つについて「密約」と結論づけました。最大の焦点となった のは、米国の核兵器持ち込みで、報告書を受けて鳩山由紀夫首相も岡田外相も「非核三原則は今後も堅持する」と表明しました。しかし、私は非核三原則は見直すべきだと考えているので、今回はそれをテーマに書きたいと思います。

 非核三原則は「核兵器をつくらず、持たず、持ち込ませず」というもので、昭和42年に当時の佐藤栄作首相が表明、その後の内閣もこれを継承してきました。「つくらず、持たず」も議論が分かれるところですが、「持ち込ませず」については、米国の核戦略や日本または周辺での有事を考えると問題があり、私は少なくともこれについては見直すべきだと考えています。

 9日の報告書提出を受けて開かれた岡田外相の記者会見に私も出席し、この点を質問しました。やりとりは次の通りです。

 −−今の非核三原則のうち、持ち込ませずという点については問題があると思います。核の問題をめぐって、国際社会の現実と日本国民の理解の間にはギャップがあります。それを埋める苦肉の策が「密約」であって、政府・外務省は国際社会の冷徹な現実を説明し、理解を求める努力が足りなかったと思います。万が一、日本周辺で有事が発生した場合、日本に核攻撃がある場合に、米国が日本に核を持ち込むことは核攻撃を抑止する効果があると考えます。にもかかわらず、非核三原則があるから持ち込むことはだめだということは、自ら抑止力を放棄することになってしまいます。緊急事態を考えた場合、持ち込ませずというのをどの程度柔軟に考えるかは政府として検討して、国民に説明すべきだと思いますが、非核三原則の検討、見直しについてどう考えますか

 岡田外相「われわれは非核三原則を見直す考えはありません。今のご意見は今ご質問の方のご意見なのか、あるいは産経新聞社としてのご意見なのか、そこははっきり分かりませんが、ひとつのご意見として承っておきたいというふうに思います。それから、国民に率直に語っていなかったというのは、そういうところは確かにあるというふうに思います。今の国際安全保障環境ですね、について、なるべく国民の理解を得られるように率直に語っていかなければならない。そういうふうに考えております」

 −−外相は「今の日米安保体制を変えることはない」と言われましたが、重大な緊急事態が発生した場合、米国が事前協議で核持ち込みを要請してきた場合は、日本政府として受け入れることもあるわけですよね

 岡田外相「仮定の質問にはお答えすべきではないと思います」

 岡田外相は私の質問に一定の理解を示しながらも、「非核三原則は堅持する」と答えたわけです。ただ、緊急事態の場合の対応については回答を避けました。これは事実上、核持ち込みを容認することもあることを示唆したものだと、私は受け止めました。

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<ダルライザー>福島県選管、ご当地ヒーローを表彰 昨夏衆院選で投票率アップに貢献(毎日新聞)

 ◇これからも県を盛り上げるぞ

 昨夏の衆院選で投票率アップに貢献したとして、福島県白河市のご当地ヒーロー「ダルライザー」が16日、県選挙管理委員長表彰を受けた。

 鈴木登三雄・県県南地方振興局長が同市で、「県南地方管内の投票率は前回より2ポイント伸びた」と協力に感謝し、賞状を手渡した。鮫川村選管も表彰された。福島3区の投票率は同市で前回より3・19ポイントアップの72・87%、同村は2・37ポイントアップの82・29%だった。

 ダルライザーは語らないが、関係者によると「選挙に関係のないイメージの私が表に出て、有権者に興味を持ってもらえたのかもしれない。県を盛り上げるイベントには今後も協力する」との意向を示したという。【和泉清充】

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奈良県警警部補、組員に捜査情報漏らした疑い(読売新聞)

 暴力団関係者らに捜査情報を提供した見返りに金品などを受け取っていた疑いがあるとして、奈良県警監察課が、橿原署地域課に勤務する男性警部補(48)と男性巡査部長(56)を地方公務員法(守秘義務)違反や収賄容疑で事情聴取していることがわかった。

 これまでの聴取に対し、2人は暴力団関係者と面識があり、不適切な交際があったことを認めているという。2人は辞表を提出しているが、県警は受理を保留し、さらに詳しく調べている。

 捜査関係者によると、2人は3年前まで、暴力団捜査を担当する県警本部の組織犯罪対策2課に所属。その頃に、暴力団関係者に家宅捜索や人事情報などを教え、その見返りに数回、現金や腕時計などを受け取った疑いがあるという。

 また、巡査部長は2005年頃、暴力団関係者側から約200万円を借り、借用書を渡しているが、現在も返済していないという。

 地方公務員法違反の公訴時効は3年、収賄罪が5年で、県警は、情報漏えいや金品の授受があったとされる時期や経緯を調べている。

 この暴力団関係者の男は、不動産を巡る詐欺事件で昨年12月、大阪府警に逮捕された。男と被害者の不動産会社経営の女性を引き合わせた人物として、警部補と巡査部長の名前が浮上し、府警は「不適切な関係があるのではないか」として県警に連絡した。

 県警の松本康生・監察課次席は「法に触れる部分があれば、証拠に基づいて適正に処分する」としている。

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<掘り出しニュース>BCリーグ審判員 地位低く人材難に(毎日新聞)

 ◇未経験者の育成に方向転換

 【長野】信濃グランセローズなどが加盟するプロ野球の独立リーグ・BCリーグが、4月開幕の今シーズンに向け、初めて「経験不問」の要件を掲げて審判員募集に乗り出した。リーグ設立から3年が経過するが、審判員の確保が毎年難航し、現在の常勤は1人だけ。制度上の「壁」でアマチュア側からの協力も得られず、未経験者の育成に方針転換した。しかし、給与水準の低さや教育態勢など課題は多く、前途は多難な様子だ。【小田中大】

 ◆軒並み退職

 BCリーグ事務局によると、09年シーズンの審判員は計28人。半数以上が県外在住者で、週末の試合が雨などで平日に延びると来県が難しくなる。4人の審判が確保できず、2〜3人で行ったことも5試合あった。

 同リーグは07年の設立以来、09年まで常勤審判員がいたが、同年末で渡辺一行審判部長(29)を除いて全員退職した。セ・パ両リーグ(NPB)の審判員を目指していた若手が多く、「NPBの年齢制限に引っかかり、引退した人が多い」(渡辺部長)。09年末に今シーズンに向けた募集を行ったが、応募はゼロだった。

 ◆プロ・アマの壁

 BCリーグは以前から、社会人野球などアマチュア側に協力を求めてきた。アマ側の審判員にBCリーグの試合も頼めないか、というものだ。だがそこには「プロ・アマ規定」という壁がある。

 アマチュア野球のうち、高校野球に携わる審判員は、BCリーグなどのプロ野球では審判ができない。社会人野球を統括する県野球連盟の松浦勇審判部長(64)は、所属する23人の審判員が全員県高野連にも所属しているため、「今後もBCリーグに協力するのは難しい」と話す。

 そこでBCリーグは、まだ高野連などに属していない未経験者を含む審判員を募集し、自前で審判を集め、育成する方針に転換した。だが未経験者の教育はリーグとしても経験がなく、先行きは未知数だ。渡辺部長は「試合前などに教えて、何とか実戦に出られるようにしたい」と話す。

 ◆給与向上がかぎ

 そもそもBCリーグは「リーグの体力もまだ低い」(渡辺部長)ために、審判員の収入だけでは、生活の維持が難しいのが現状だ。同リーグの常勤審判員の月収は10万〜15万円。拡充を目指している非常勤審判員も、日当は平均3000円程度にとどまるという。

 独立リーグの先輩である四国・九州アイランドリーグ(ILリーグ)では、月収約20万円を支払って4人の常勤審判員を確保している。常勤は試合進行に責任を負う「責任審判」になり、非常勤の指導も行う。ILリーグの田室和紀理事(36)は「判定を巡って観客からヤジが飛ぶこともあるし、プロとして興行する以上、審判も高いレベルが求められる」と、常勤の必要性を指摘する。BCリーグでも、審判員の地位向上はリーグの隆盛に向けて大きな課題と言えそうだ。

………………………………………………………………………………………………………

 ■ことば

 ◇野球のプロ・アマ関係

 日本学生野球憲章10、19条は、学生野球の選手がプロ野球関係者との試合や練習などを禁止する規定を設けている。BCリーグは同規定ではプロ野球として扱われる。審判についても学生野球の選手がプロ野球の審判員の審判を受けることを禁止しており、そのため各地域の学生野球連盟と都道府県高野連に所属する審判員はBCリーグで審判をすることを禁じられている。

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 参天製薬は3月2日、広範囲抗菌点眼剤DE-108の製造販売承認申請を2月10日付で厚生労働省に行ったと発表した。同社が第一三共から導入し、2000年4月から国内で販売している広範囲抗菌点眼剤クラビット点眼液0.5%の有効成分のレボフロキサシン濃度を3倍の1.5%にした。

 参天製薬の担当者によると、クラビットに比べ、より菌に対する効果が強まったという。承認後のクラビットからの切り替えの有無などについては「現在検討中」としている。

 申請時の適応症や用法・用量はクラビットと同じ。適応症は眼瞼炎、涙嚢炎、麦粒腫、結膜炎、瞼板腺炎、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法。用法・用量は通常、1回1滴、1日3回点眼。症状により適宜増減する。


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